テント村通信アーカイブ



オスプレイの横田基地への飛来糾弾!
―東京都&立川市総合防災訓練反対!(2014年8月号掲載)




 7月19日、とうとうあのオスプレイが横田基地に飛来した。私たちは、今回のオスプレイの飛来強行を徹底的に糾弾する!

 今回、横田基地には、翌日の札幌での航空イベントに参加するため、給油で立ち寄ったとされている。7月15日には、神奈川県の厚木基地にも、東富士演習場での訓練の人員輸送のために東日本に初めて飛来した。

 同日、防衛省は米側から「今後広く本土各地の施設や区域に飛来する」との説明を受けていると記者会見。また、来年度予算に、沖縄県から自衛隊の演習場に訓練移転させる基盤整備費用が盛り込まれるとの見通しも示した。

 また、群馬県榛東村にある相馬原駐屯地を配備候補地として本格検討していることが報じられた。(7月8日産経新聞)。さらに、19日には、佐賀空港に自衛隊が購入するオスプレイの配備拠点を作る計画も発表された。つまり、今回の一連の飛来は、以前から周到に計画されたオスプレイ配備のための先鞭であり、個々の飛来理由は方便でしかない。そもそも空中給油すれば3900kmも飛べるオスプレイが、横田で給油する必要はない。


横田基地への緊急抗議行動


 飛来が通知された7月10日には、周辺自治体5市1町の連絡会も、「基地周辺住民の安全性への懸念が払拭されないまま横田基地へ飛来することがないよう、改めて強く要請します」という要請をした。

 飛来当日、横田行動実行委員会は、東京全労協と共同で、第2ゲート前にて緊急抗議行動を展開した。約100名の仲間が結集。数名の右翼や多数の福生署による妨害にもかかわらず、米軍と自衛隊に対する申し入れを貫徹することができた。これ以外にも、午後には、基地南側の公園にて、第9次横田基地公害訴訟原告団など5団体が呼びかけ、抗議集会が行われ、約300人が参加した。その後も、28日には、同団体等が5市1町に対する要請行動を行った。19日、21日には、基地外でのモード転換、21日には離陸時に後方乱気流でふらつく姿がすでに目撃されている。今後とも、さまざまな団体と連携してオスプレイを許さない闘いを広げていきたい。


オスプレイで尖閣占領 ―安倍の軍事的冒険を許すな!

 7月14、15日に行われた国会の集団的自衛権についての集中審議で、安倍は国連決議がなくてもあっても戦時下の機雷掃海は可能という見解や恒久PKO法の制定、「グレーゾーン」事態での自衛隊出動手続見直し=尖閣への出動迅速化を表明した。また、7月15日には、ガイドライン再改定のための日米の外務・防衛当局の審議官級協議が行われ、9月か10月にも「中間報告」が発表される見通しという。

 米軍オスプレイ飛来の全国化、自衛隊オスプレイの購入・配備は一体のものだ。報道ですら防衛省の考えとして「陸自オスプレイを配備する駐屯地に米軍オスプレイも併せて配備すれば、地元の理解を得やすい」(7月8日産経新聞)との認識が紹介されている。

 そして、オスプレイの飛来・購入は、集団的自衛権、「グレーゾーン」対処と一体のものだ。政府は、新設される陸自の「水陸機動団」を尖閣までオスプレイで運ぶことを想定している。もし正規軍である自衛隊を尖閣に投入すれば日中軍事衝突は必至だ。このような安倍の冒険を絶対に許してはならない。


防災を利用したオスプレイ飛来にも反対!


 また政府は、オスプレイ購入の理由として防災にも有用だと説明している。今年も八月三〇日、杉並区と合同で東京都総合防災訓練が行われる。今回も米軍と自衛隊が救出救助、炊き出し、ヘリによる物資輸送などの訓練で参加することが予想される。防災を利用した軍への支持集め、首都中枢への部隊進出の演習でしかない。都訓練当日には監視行動、抗議デモ・集会を行う。また九月七日には立川市総合防災訓練が柏小にて行われる。例年通り抗議情宣をする。これらへの参加も呼びかけたい。  

 10月には和歌山県防災訓練、十一月には東北四県での「みちのくアラート」という日米豪軍共同の防災演習へのオスプレイ参加が予定されている。

 世界に目を転じれば、ウクライナでのマレーシア機撃墜、イスラエルによるガザ侵攻など目の離せない事態が続いている。多くの課題が同時多発しているが、一つでも多くの課題に取り組んで行きたい。



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