テント村通信アーカイブ



(タイトル確認中)(2014年12月号掲載)




   第24回砂川秋まつりが、11月9日無事開催された。前日までの天気予報は「雨」。過去一度も降られたことのない砂川秋まつりも、ついに野外開催を諦めざるを得ない日がくることを誰もが感じていた。

 当日、朝の打ち合わせ段階では小雨。飛び交う「学習館でやったほうが…」の日和見の声。だが開始時刻が近付くと雨はあがり、見事「くもり」状態に!

微妙な天気を反映してか、例年より参加者は少なかったが、今年も子ども達は沢山集まってくれた。旧砂川基地拡張反対同盟・副行動隊長の宮岡政雄さんのご遺族が開設された、「砂川平和ひろば」での映画上映会も予定通り敢行。来年はより一層連携を深めていきたいと考えている。

初登場のロバート・de・ピーコ、砂川ラストステージかもしれない「つちっくれ」等のライブも盛り上がった。


沖縄県知事選と解散総選挙


 さて、先月の最大のニュースといえば沖縄県知事選の新基地建設反対派の勝利と、安倍の解散宣言だろう。翁長新知事は、「辺野古新基地反対」を前面に出して選挙戦を闘い、「(左右)イデオロギーよりも沖縄アイデンティティー」を合言葉に圧勝した。

 日本政府とつながった仲井眞知事を県民は拒否したわけだが、菅官房長官は「辺野古は粛々と進める」とゴリ押し姿勢を変えていない。

 安倍首相は解散会見の中で、「12月の総選挙は、消費増税見送りとアベノミクスの中間評価を問う」と勝手なことを言っているが、辺野古新基地や集団的自衛権を争点にしたくない姿勢がミエミエだ。

 野党再編も訳の分からない事にことになっているが、自信の無さの現われともいえる突然の「解散」を期に、安倍政権を一層追い詰めることが重要だ。


日中首脳会談「雪解け」を考える


 先月は、2年ぶりの日中首脳会談が行なわれるという一幕もあった。尖閣国有化を機に途絶えた日中間のトップ交流だが、こうした「雪解けムードつくり」も安倍の選挙対策に見えてくる。

 尖閣国有化や、河野談話への異議などによる挑発を通じた「緊張」の演出。そして「雪解け」の演出。権力基盤の維持のためのナショナリズム操作のなかに、侵略戦争の真実は溶解していく。

 戦争や歴史が、まるで平板な外交カードのように扱われ、その血肉は完全に削がれようとしている。その空隙を、「積極的平和主義」やイスラエルとの防衛協力といった、極めて危険な火遊びが埋めているのではないだろうか?

 恐らく、韓国や朝鮮も含めた東アジアの軍事的対立構造は、こうした緊張と緩和を繰り返しながら当分続くだろう。目先の情勢に流されず、周辺国との軍拡レースは、何よりもまず自国民支配のために行なわれているという認識を持つことが重要だ。


三鷹でも天皇制尾行反対運動始まる


 10月26 日武蔵野公会堂で行われた「『平成』の天皇制ハラスメント」集会で、4年に及ぶ公安の尾行・嫌がらせを報告してくれた三鷹のUさん。このUさんに対するストーカーをやめさせるために「警察の人権侵害を許さない会・三鷹」が結成された。

 Uさんは天皇制に反対する活動に参加してきた。そのため、国体・植樹祭・海つくり大会の三大天皇行事や、3・11東日本大震災追悼式典、8・15戦没者追悼式典などの天皇行事の際に公安のストーカーを受けてきた。

 昨年の東京国体においては、実に20日間にわたって刑事が張り付き、自宅・職場・電車内などでぶつかるような距離で付きまとわれた。4年におよぶ嫌がらせで、Uさんは体調を崩すなどの人権侵害を受けている。

 「許さない会・三鷹」では、11月16日の全国海つくり大会(奈良県で開催)の前日に、尾行撃退行動を展開。14名の仲間が集まってくれたが、この日は警戒してか刑事は登場しなかった。

 引き続いて行なわれた三鷹駅情宣では、初老のロシア人女性が「政治警察はどこでも最悪だ。ソビエトでも日本でも」と声をかけてくれる一幕も。三鷹の尾行反対にもご支援・ご注目をお願いします!



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