テント村通信アーカイブ



戦争法案を廃案へ!すべての軍事基地はいらない!
(2015年7月号掲載)




 戦争法案(安保法制)をめぐり国会は空転している。法案そのものをめぐる審議も難航しているが、他の問題も多い。自民党若手議員の勉強会で作家の百田尚樹が「沖縄二紙をつぶしたい」と発言して、大きな問題になった。自民党幹部が「毎日のように後ろから弾が飛んでくる」と嘆く有様になっているが、与党の数の奢りと言うべき傲慢な態度がこういう事態を招いている。断じて「解釈改憲」を推し進める自公政権の暴挙、戦争法案を許さず、安倍政権を打倒しよう。


異例の「慰霊の日」


 沖縄では6月23日に例年通り「慰霊の日」の追悼式典が行われ、これも例年通り県知事と首相が出席してそれぞれ式辞を述べた。例年と違っていたのは、それぞれへの出席者の反応だ。通常は粛々と行われる式典だが、辺野古新基地の移設に反対してあくまで工事中止を求め、徹底的にこの問題に対して闘うことを表明した翁長知事に対しては鳴り止まない長い拍手が送られた。一方安倍首相のあいさつには、「ウソをつくな」「戦争屋」などの激しい野次が飛び交い、帰れコー ルまで起きた。立ち上がって激しく安倍首相を糾弾した老人は退席させられたと言う。

 憮然とした表情でこの場を去った日本国政府関係者は沖縄の歴史も沖縄戦のことも何も理解していない。琉球処分で強引に独立国家をつぶして日本に併合し、差別を続け、戦後は米国に売り渡したと言われてもしょうがない対応をしてきたことへの反省は微塵もない。

 辺野古海上とキャンプシュワブゲート前では、カヌー隊と座り込みにより今も大衆抗議行動が継続されている。逮捕などの弾圧やけが人を出しながらも、屈せず に粘り強い現場での実力抗議が継続されている。沖縄の闘いに連帯するためにも我々は首都圏での反基地の闘い、安倍政権打倒の闘いをやりきっていかなければならない。


オスプレイ配備に反対を


 横田基地へのオスプレイ配備計画の公表は、沖縄以外の日本の米軍基地も強化する流れの一環と考えられる。

 CV22オスプレイの配備を開始する予定の2017年という年は、岩国基地にも新型ステルス戦闘機F35の配備を始める年だ。恐らく第一に中国を念頭に、さらには不安定要素のある朝鮮半島やロシアまで睨みつつ、フィリピンやオーストラリア の軍隊と連携しての環太平洋軍事同盟強化の流れの中で出てきたものではないか。同時に今国会で審議中の戦争法案の内容を考えれば、そういう計画の中で自衛 隊をより有効な「戦力」として使い、米軍のバックアップをさせていくことを狙っていると思われる。

 こうした動きの一方、反対運動の動きも活性化している。6月20日には福生で全労協などを中心にした実行委員会によるオスプレイ配備反対の集会と横田基地へのデモが行われ、約200名が参加した。立川の大沢市議・羽村の門間市議のあいさつ もあり、議会でのオスプレイ配備を遺憾とする決議や戦争法案をめぐる動きの報告も行われた。集会後はデモが行われ基地ゲート前では航空総隊への申し入れが 実行委・横田行動のそれぞれから行われた。さらにその翌日にも西多摩の会などによるデモが行われた。

 公害訴訟を闘う2つの訴訟団は連名で反対署名活動を行う準備を始めている。7月の上旬には新たなリーフも完成し、署名集めが始まる。地域でのご協力もお願いしたい。


砂川と防災訓練反対闘争


 秋へ向けては他にもいろいろな課題がある。今年は砂川闘争60周年を記念して、10月11日に砂川現地で集会を行う計画が進められている。戦争法案や辺野古の基地問題が焦点になる今だからこそ、首都圏の基地問題を歴史的にも検証し再度見直す必要がある。単なるノスタルジー等で砂川闘争を見てはならない。

 また9月1日には東京都総合防災訓練が九都県市合同防災訓練も兼ねて立川で開催予定だ。自衛隊も参加、安倍首相も来ることがわかっている。8月21日夜には前段の講演集会を小西誠さんなどを講師に国分寺労政会館で行う予定だ。

 9月19日には立川航空祭反対闘争もある。一連の秋の闘いにも地域から精力的に参加しよう。




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